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人体には、主な『ツボ』が頭の先から足の先まで365ヶ所前後あると言われています。これは、人体の中を流れる14本の異なる働きからなる【経絡】(けいらく)からなっております。
鍼治療とは、鍼と呼ばれる専用の治療具を用い、これら身体のツボや特定の筋肉・各部位などに対し治療を施し、症状の改善に効果をあげます。肩や背中、腰の痛み、または神経痛などの痛みを緩和してくれます。
鍼と呼ばれる器具を表皮に直接刺すので、痛いのでは?と思われがちですが、治療に用いる鍼は一般的には直径0.2ミリと毛髪ほどの太さしかありませんし、習熟した技術により、瞬間的に皮膚を通過させてしまうので、ほとんど痛みはありません。
日本において鍼、灸、湯液などの伝統中国医学概念は、遣隋使や遣唐使などによってもたらされたと言われています。世界においては、1950年代ごろからフランスや東欧諸国などから鍼灸を学ぶため中国へ留学生が訪れたりしています。
アメリカ合州国では1971年、ニクソン大統領訪中の際に同行したニューヨークタイムズの記者が虫垂炎にかかり、それを鍼麻酔で手術をおこなったことを自身の記事で報道したことから爆発的に広まったとされていますが、真実は手術後における違和感や疼痛の改善であったことはよく知られています。
1979年には世界保健機関(WHO)が臨床経験に基づく適応疾患43疾患を発表したり、1997年にNIHの合意声明書において鍼が有効な疾患を数例挙げています。